畳の正しい使い方とアドバイス

  • 畳の目に沿って掃除機でマメに掃除してください。
  • 畳は呼吸しています。畳の上にカーペットや他の敷物の重ね敷きをしないで下さい。
  • 2~3日晴天が続いたとき、窓を開放し、室内に風を入れてください。
  • 時どき畳を片方だけ持ち上げて、ビン等を挟んで風を通してください。より一層効果があります。
  • 水分を多く含んだもので畳の拭き掃除をすると湿気るため、カビが発生しやすくなります。拭く場合は雑巾を固く絞って使い、その後窓を開放し室内に風を入れて下さい。
  • 加湿器の過剰使用も畳を湿けらせます。ご注意ください。
  • 室内で犬・猫等のペットを飼われますと、畳が痛むと同時に、ダニの発生源となります。
  • 食べこぼしをそのまま放置しないで下さい。カビの原因となります。
  • 直射日光を当て過ぎると畳が痛み、日焼けが強くなります。
  • ピアノや机のような足のある重いものを畳の上に直に置くと畳表も畳床も痛みます。処理を施してから置いてください。
  • 家具類を畳の上にびっしり敷き詰めると、風の通り悪くなり畳が呼吸できなくなります。又、家具は壁から少し離していただくと家具の裏側にも風が通ります。
  • 除湿機やクーラーのドライで除湿すると室内のジメジメした空気が無くなり、カビやダニの発生を抑える効果があります。

畳のお手入れ・汚れの処置法

  • 畳にカビが生えたとき
    消毒用アルコールを布に染みこませ、ふき取ってから掃除機で吸い取り風を通して乾燥させる。
  • 畳にダニが発生した時
    掃除機で数回吸い取り、風通しを良くする。その後、出来れば畳を上げて除湿機で乾燥し、今までの湿気の原因を取り除く処置を施す。
  • 家具の跡がついた時
    凹んだ所に適度に霧吹きして、濡れタオルを当ててアイロンをかける。
  • インクをこぼした時
    牛乳で湿らせて拭き取る。

  • 灯油・醤油をこぼした時
    こぼした上に粉末の洗剤・クレンザーをふりかけ、充分に液体を吸い取らせてから掃除機で処理し、その後固く絞った布で何度も拭く。
  • クレヨンがついた時
    クレームクレンザーをごく少量、乾いた布につけ丁寧にこする。
  • フェルトペンがついた時
    油性のものはマニキュアの除光液またはラッカーうすめ液で拭き取り、水性のものはクリームクレンザーで拭き取る。
  • 焼き焦げを作った時
    タバコの様に小さい場合は、中目のサンドペーパーで黒こげを取る。また、焼き焦げが大きい場合は同じようにサンドペーパーで取り除いた後、応急処置としてロウをたらして穴を埋め、平らにしておく。
  • 日焼けを少し遅くしたい時
    酢を少し混ぜた水で固く絞った後雑巾がけを時々して下さい。日当たりの良い箇所等には効果的です。

畳の性質と効用

  • 多目的使用
    ひとときのごろ寝や家族団らんの居間として、座卓ひとつで客間に、来客用の寝室に、書斎や子供の勉強部屋に、コタツを囲んで娯楽室に、お茶・お花等の稽古場に。
  • 浄化作用
    畳表は人の体に良くない二酸化窒素ガスを吸収する作用があり、知らず知らずのうちに室内の空気をきれいにし、健康な環境づくりに役立っている。
  • 保温・断熱効果
    冬、室内の暖かい気温を外へ逃がさず、夏、外気の高温の侵入を防ぐ働きをする。
  • 吸湿放湿作用
    梅雨時などの湿気の多い季節は水分を吸収し、逆に室内が乾燥してくると蓄えた適度な水分を放出するというエアコン作用を備えている。
  • 吸音効果
    隣の部屋・真上の部屋等がフローリングだとこちらに音が響きますが、畳だと音を吸収して響きません。また、テレビ・ステレオ等の音響製品の音も畳だとやわらげてくれます。
  • 弾力があって安全
    お年寄りや小さいお子さんが万一転んでも弾力性のある畳だと安心です。
  • 鎮静効果
    畳の部屋はイ草が醸し出す香りで、疲れた身体を癒し、心を鎮めてくれます。まるで森林浴をしているようなアロマテラピー効果を与えてくれます。
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